2011年08月09日

ミラノ #05 マンジャロッティのバランザーテの教会堂 内観           イタリア


バランザーテの教会堂 正面祭壇方向を見る


建物の前にある大きな木製の十字架が、ここが教会堂であることを示していた。

内部は、断熱材(白い発泡系のもの)を通った光で満たされており、周囲の雑然さはカットされて、
少々急に別世界に入ったような、シンとする空間であった。光の印象は、日本の和紙を透過した
光のように、強くはないが、隅々にまで光が行き届く、あの感じである。

今にして思えば、この教会堂の入り口は、1度スロープを下り、そして教会堂内には登って入るの
であるが、その肉体的な行為が、世俗を忘れる時間となり、と同時に階段を上ると徐々に現れる
その光景は、周囲の雑然さが全く見えない、四周全面が白い柔らかい光で満たされた、シンとし
た箱状の空間内へと導かれる。これは気持ちの変化を計算した、デザインということであろう。

それほど内部は、周囲の雑然さとは際立ち、別世界を造りだしていた。ここにもちゃんと空間がデ
ザインされていて、マンジャロッティの思いが伝わってくる。

これが造られたのが、1957年ということであるが、空間が普遍性を持っているのであろう、年ごと
に多くの現代建築がその存在意義を失って行く中で、この空間は多分今後もなお、人々の心を捕
らえ続けるであろう。

改めて、マンジャロッティについて。
以下、ウィキペディアより一部抜粋。

アンジェロ・マンジャロッティ (Angelo Mangiarotti, 1921年2月26日ミラノ生まれ) はイタリア
の建築家で工業デザイナーである。 彼の建築、プロダクトデザイン、彫刻における主コンセプトは、
素材と技術の的確な利用を通した構造の形成にある。長いキャリアのなかで、建築とデザイン制
作の工業プロセスに努力を傾注し、利用が真に必要とするところを決して忘れることがない。


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2011年08月01日

ミラノ #04 マンジャロッティのバランザーテの教会堂 正面外観       イタリア


バランザーテの教会堂 南側正面を見る


ミラノ郊外にアンジェロ・マンジャロッティ設計のバランザーテの教会堂(1957)が在るという
ので、行ってみることにした。

日本で入手できた、かなり大ざっぱな地図に位置のみは記載されているが、現地で入手した
観光地図には、載っていないようであった。
途中までは地下鉄で行き、駅からは概ね3km位なので、歩いて行くことにした。おおよそ45
分位となろう。
道幅の広い殺風景な幹線道路の端をとぼとぼと歩いて向う。ミラノといえども、少し歩けば、
野原や農地の中に建物が点在する、日本とさして変わらない、郊外の風景であった。
バランザーテ周辺は、日本でいうところの新興住宅地的な様相で、日本のそれとほとんど変
りはない。
少しまとまった街らしき所で、現地の人に教会の写真を見せて、道を尋ねた。教会ということも
あろう、すぐに場所は案内してもらえた。その教会は雑然とした住宅街の奥にあった。


posted by pao at 13:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築旅日記_イタリア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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