2012年10月26日

古典建築探訪_遼廓亭 #01 主座敷と床の間              仁和寺/京都


遼廓亭(りょうかくてい)主座敷(四畳半)の床廻りを見る   床廻りを細かく3分割しているが、
違和感はなく、かえって使い勝手は良さそうである。ここも床の奥隅を目立たないように、壁を
塗り回して、消している。左側に次の間(四畳半)が、建具は無く連続している。


亭とは母屋などから独立した、庭園などに点在する、茶屋などの小規模な建物を主に指す呼び
名であろう。やはり、母屋が在って初めて機能しうる存在でもあり、今日で言えば、離れのような
ものとなろう。

この遼廓亭の全体の大きさは、如庵写しの全体では約四畳半の茶室と二間続きの四畳半、その
一方がこの主座敷であり、もう一方が左側に続く次の間となる。次の間には東側に茶室の入り口
(茶道口)があり、そして、西側に接して勝手の間が付属している。


2012年10月10日

古典建築探訪_皆如庵 床の間の意匠                   西行庵/京都


皆如庵(西行庵)の床をみる  床正面に円窓を開け、夜には裏の水屋の光で、明るくなる
という。よって軸物は、脇に掛けるようになっている。床の間の隅は、壁を塗り回し、角が目
立たないように配慮(消して)している。


草庵茶室の基本を踏まえつつ、新たな趣向が見られる。それも使い方への配慮・工夫の
ようである。

茶会は日のある日中が主であろう。広さのある書院茶室などであれば、夜は行燈等の照明を
持ち込んでも、そう窮屈には感じないかもしれないが、小間の茶室ではそれは難しいであろう。
ここ皆如庵(かいにょあん)は道安囲いの点前座1畳に客座は3畳である。

そこで、床正面に円窓を開け、裏の水屋から照明を当て、客座側を照らすのである。ちなみに、
脇に掛けることになった軸を照らすべく、軸正面の小壁には下地窓が開けられ、ここも裏の水屋
からの照明が可能である。

あまり暗くなれば、亭主も茶を点てることは難しくなるであろう。その際は、裏の5畳半ある水屋で
用意して、給仕口よりもてなすのであろう。

夕暮れ時の時間とともに変化する光や風情を感じる茶事というのも、また、良いものであろう。

そんなことを想像させる茶室であり、「夜咄の席」とも呼ばれている。



posted by pao at 10:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築探訪_皆如庵 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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