2012年11月29日

ポンピドー・センター #02 広場                      パリ/フランス


ポンピドー・センター(国立美術文化センター)前の広場     様々なアーティスト(大道芸人)
たちが、他の芸人たちの演奏などが終わるのを見計らったかのように、又、少し離れたところで、
別の演技が始まったりする。


後ろに見えているのが、ポンピドー・センターの建物である。この前広場と建物とは共に良い関
係のように見えた。

更に目を広げれば、周囲の建物や、街並みとも良好な関係で、共に必要とされ、大切にされて
いる都市空間となっているようにも思えた。
人の賑わいが自然と生まれることが、魅力ある都市空間の最も分かりやすい証となろう。


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2012年11月27日

ポンピドー・センター #01 外部廊下                    パリ/フランス


外にはね出している外部廊下の様子  ここからは遠くまでパリの街が見渡せ、また、下の
広場でのパフォーマンスなども見ることができる、とても開放的な空間であり、まるで空中を
歩いているかのようであった。


ポンピドー・センター(国立美術文化センター)については、本当に色々と感じる点は多い。
コンペ1等案として、1976年完成。レンゾ・ピアノ、リチャード・ロジャース設計により、まさに
その後、今日まで続く、建築のひとつの潮流である、ハイテク・機能主義的な建築デザインの
初期の代表的な作品とも言えよう。

主要な部分はスチール(鉄骨)とガラスで出来ているので、内部からでも、パリの美しい街並
みが良く見える。展示されている作品は、現代アートが中心であるが、パリの美しい街と共に、
アートを鑑賞するという意図も込められている様に感じた。

その最たるものが、この開放的な外部廊下であった。周囲に広がるパリの街並みも遠くまで見
渡せるし、下の広場でのパフォーマンスなども見ることができる。アートを鑑賞し、パリの街を
ボッと眺め、気分をリフレッシュするにはもってこいの空間であった。

これと似ていて、他でも共通するケース(状況)として、人が楽しく、わくわくし、快適と感じる場所
や空間というのは、どうも、異なる2つの空間のその中間にいる時のようである。つまり、例えば、
外部とも内部とも呼べない、その中間の空間(2つの要素が重なり合って出来ている空間)のこ
とである。これらの快適な空間(場所)のことを、中間領域等と呼んだりすることもある。

この絵の場合は、この外に持ち出している外部廊下が室内と室外との中間領域とも言えよう。
日本的な例では、縁側等がその最たるものとなろう。
気分のリフレッシュ、切り替えには最適で、大切な空間であろう。


posted by pao at 11:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築旅日記_フランス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月16日

古典建築探訪_遼廓亭 #03 露地と縁側                 仁和寺/京都


主座敷(四畳半)の二方に巡らせた縁側を見る  右端に次の間入り口から外の景色が見えている。


この遼廓亭(りょうかくてい)は元々尾形光琳の屋敷に在ったもので、光琳好みの建物であろう
と伝えられており、江戸時代の後期に、この仁和寺に移築されたものという。

亭として独立して露地に建っているので、四方が自然に囲まれており、自然との一体感が一層
強く感じられる。また、そのためプライベート性も高く、静かで落ち着ける佇まいである。主座敷
には低い縁が二方向に廻り、露地との親和性を高めている。

茶室の多くは、サービスとしての水屋を次の間として、隣に設けることが多い。茶室を拝観させ
て頂く際に、水屋も覗けることもあるが、多くはやはり茶室の方が主役で、水屋はあまり見せた
くない、裏方という印象がそのほとんどであった。つまり、茶室を取り巻く各々の諸室は、茶室が
メインで水屋等は、隠すべき裏方と考えるのが当たり前のように、いつの間にか思い込んでいた。
ところがこの遼廓亭は、その裏方とも言える空間を、オープンに見せ、主座敷からの景色(眺め)
や広がりとして、取り込むことに成功しているのである。結果として、茶屋(亭)全体が表裏の無い
広がりや開放感、更には、袂を開いて全てを見せているかのような親近感を感じさせる。そして、
それらの事がこれまでの一般的な茶屋には無かった、新鮮とも言える印象を与えている。

しばらく前より、住宅でキッチンとリビングを一体に見せる、オープンキッチン(又はアイランドキッ
チン)を時々見るようになった。機能の異なる2つ空間を一体化とする事で、広がりと共に新たな関
係(ドラマ)がその事で生まれ、新鮮な印象を与え、また、おおらかで楽しそうにも見える。(住宅の
キッチン等では、建て主の意向もあり、オープンキッチンが常に正解とはならないが。)

裏方を上手くオープンに取り込むことで生まれる、広がりや解放感、そして、その事で新たに生ま
れるそこでの亭主と客との様々なシーンが想像され、新鮮な印象と共にこの亭を使う(訪れる)楽し
さ(興味)等を生み出している好例のように思う。


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