2013年10月28日

歌舞伎座 #02 中間領域としての回廊             銀座四丁目/東京都


南東側には雨や日差しを防ぐ回廊風な歩廊が設けられている。左端の朱色の鳥居は歌舞伎
稲荷大明神である。


日本の古典建築には古来より多く見られるものであるが、室内(内部)と外部の中間的な性格
のその歩廊は、現代の街並みに快適性と、うるおいを与えているように思う。

これらの古典的なデザインの回廊は、今までにどこかで見ていて、既に知っているものだけに、
親近感や安心感があり、道行く人を無意識に引き付ける快適性があろう。

新たな風景の中に、和のデザインや魅力がさり気なく生かされている。


歌舞伎座
用途:歌舞伎専用劇場、高層オフィスビルを併設
設計:隈研吾、施工:清水建設
年代:2013年2月竣工、同年4月開場
備考:収容人員1,964人、高層オフィスビル(名称:歌舞伎座タワー、地下4階地上29階建て、
高さ145メートル)と併設、東京メトロ日比谷線・都営地下鉄浅草線東銀座駅の上部に位置する。


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2013年10月26日

歌舞伎座 #01 都市の中の新しい風景             銀座四丁目/東京都


上層部はオフィス等が入居する超高層ビルで、地面に接する低層階の一角に、これまでの意匠
を踏襲した新しい歌舞伎専用の劇場が造り込まれている。


最新の技術に裏付けされた超高層ビルという新たなものと、日本の古典的なデザインが共存し
ているケースで、なかなか見ることのできない、珍しい風景とも言えよう。

デザインする側からすれば、かなりハードルの高い、頭を悩ます事例ではないだろうか。
それは、完成したものに対して、多くの場合、おのずと賛否両論が湧きおこり、手放しで称賛さ
れることはないであろうからである。

しかし一方、それを眺める立場からするとどうだろうか。
人の心の中には、古いものと新しいものなど、えてして矛盾や相反するような考えが共存(混在
・併存)しているものである。それらの都合のよい一方をもっともらしく表に出し、片方の都合の悪
い、説明が付きにくいことは、とりあえず引っ込めて、奥にしまい込んでいるだけのことではない
だろうか。

両者が共に晴れて堂々と表に出られるのなら、こんな喜ばしいことはないだろう。
本当は誰もが、そんな懐の深い、包容力のある、柔軟性に富むデザインの出現を待ち望んでい
るのではないだろうか。


歌舞伎座
用途:歌舞伎専用劇場、高層オフィスビルを併設
設計:隈研吾、施工:清水建設
年代:2013年2月竣工、同年4月開場
備考:収容人員1,964人、高層オフィスビル(名称:歌舞伎座タワー、地下4階地上29階建て、
高さ145メートル)と併設、東京メトロ日比谷線・都営地下鉄浅草線東銀座駅の上部に位置する。


posted by pao at 16:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 日常の発見 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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