2012年10月10日

古典建築探訪_皆如庵 床の間の意匠                   西行庵/京都


皆如庵(西行庵)の床をみる  床正面に円窓を開け、夜には裏の水屋の光で、明るくなる
という。よって軸物は、脇に掛けるようになっている。床の間の隅は、壁を塗り回し、角が目
立たないように配慮(消して)している。


草庵茶室の基本を踏まえつつ、新たな趣向が見られる。それも使い方への配慮・工夫の
ようである。

茶会は日のある日中が主であろう。広さのある書院茶室などであれば、夜は行燈等の照明を
持ち込んでも、そう窮屈には感じないかもしれないが、小間の茶室ではそれは難しいであろう。
ここ皆如庵(かいにょあん)は道安囲いの点前座1畳に客座は3畳である。

そこで、床正面に円窓を開け、裏の水屋から照明を当て、客座側を照らすのである。ちなみに、
脇に掛けることになった軸を照らすべく、軸正面の小壁には下地窓が開けられ、ここも裏の水屋
からの照明が可能である。

あまり暗くなれば、亭主も茶を点てることは難しくなるであろう。その際は、裏の5畳半ある水屋で
用意して、給仕口よりもてなすのであろう。

夕暮れ時の時間とともに変化する光や風情を感じる茶事というのも、また、良いものであろう。

そんなことを想像させる茶室であり、「夜咄の席」とも呼ばれている。



posted by pao at 10:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築探訪_皆如庵 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。