2015年02月03日

復活! 「省エネ住宅ポイント」制度の説明会

民主党時代にスタートした全国が対象の住宅版エコポイント制度が終了した後は、しばらく間が空いたままになっていた。その間、消費税増税等もあり、住宅業界も含め、日本は概ね相変らずの不景気の中にある。従って、アベノミクスも大いに期待するところであった。

そんな中、安倍政権の景気対策のひとつとして、全国版の住宅エコポイントが復活しそうであることを知った。(安倍政権の緊急経済対策:平成26年12月27日閣議決定 ※本制度は、平成26年度補正予算の成立を前提としています。正式には国会での審議を踏まえ制度として創設されます。 平成27年2月中頃の見通しか?)



先回のエコポイントもそう大きなインパクトのあるものではなかったが、窓の結露等の不満や、これからリフォームを検討している人には、それでも背中を押す効果はあったようである。
今回の復活するとの報道に、ひそかな期待を抱いたのは私だけではないだろう。

より少ないエネルギーで快適に生活できる断熱性の高い省エネ住宅の普及は、景気対策にもつながり、地球温暖化防止にも貢献するので今後益々その重要性が広く認知されなければならないと思っている。



写真はその復活する「省エネ住宅ポイント」制度の説明会の様子である。
恐らく、この回のものが全国的にも、初回ではなかったかと思う。以後、全国各地で開催予定のようである。

・省エネ住宅に関するポイント制度等に関する説明会の開催について
 http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_fr4_000047.html



前回のエコポイントも、実際にその活用(ポイントの選択)となると大変分かりにくいものであった。
ポイント対断熱効果、そしてその工事費用等との関係等々、考えだすとなかなか結論めいた最適なリフォームの方法に辿り着くまで苦労した経験があった。そこで、その点に的を絞った効果的なエコポイント活用(ポイントの選択)の案内のページをホームページで公開していた。その内容を今回の復活予定の「省エネ住宅ポイント」制度に合わせて更新しました。
新たに加わった項目もありますが、大筋には変化はなく、うれしいことに各ポイントは約2割程度アップしている。

・Paoの考える「省エネ住宅ポイント」制度活用マニュアル
 http://www2.gol.com/users/paoarchi/ecopoint/ecopoint_Pao00.html

・「省エネ住宅ポイント」制度の概要
 http://www2.gol.com/users/paoarchi/ecopoint/ecopoint1.html


上村 美智夫 / Michio Kamimura
PAO建築設計
 http://www2.gol.com/users/paoarchi/  E-mail paoarchi@gol.com


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2014年09月09日

地球温暖化防止に向けた、これからの住宅の基本形、高断熱高気密住宅の仕組み。

限られた地球のエネルギー資源の有効活用の為に、そして、地球温暖化防止に向けた、これからの住宅の基本形と考えられている、エネルギーロスのより少ない仕様の住宅の代表が高断熱高気密住宅です。広く普及することが望まれています。

高断熱高気密仕様の住宅は、寒い季節でも住宅内の温度差が少なく、高齢者のヒートショックの軽減等の様々な効果が期待でき、併せて家計にも地球にも優しい省エネ住宅です。

まず最初に前段として、高断熱高気密住宅についての基礎知識をできるだけ分かり易く、専門知識のない方にも理解してもらえるように解説を試みてみます。




壁の中の空気は、建物の屋外と屋内で温度差があると上昇するため、冬の暖房時には壁の中で上昇気流が発生すると言われています。

特に冬の暖房時には、壁の中の断熱材の室内側で冷たい風が床下から天井裏に向かって流れる上昇気流が発生します。この現象の為、断熱材はその本来の性能を十分には発揮できません、従って、断熱効果もほとんど実感できないのです。つまり断熱材はあまり効いていないのです。


欧米と日本の断熱効果の違いは、住宅の造り方(構造・工法)の違いと密接に関係しています。つまり、2×4工法(枠組壁工法)と日本の伝統的な在来軸組工法との違いです。




在来軸組工法(壁勝ち納まり)            2×4工法/枠組壁工法(床勝ち納まり)

これまでの日本の在来軸組工法は、壁と天井や床との納まりが壁勝ちになっています。壁、すなわち柱を最初に作り(建て)、それから床と天井を作る。この為、壁の中の空胴部は床下や天井裏とつながっています。これは木材を腐らせない為に、木材を乾燥させる工夫として、壁の上下端が床下や小屋裏に抜けている構造となっているのです。つまり、家の床下から外の空気が入り天井裏から抜けるように工夫されたものとも考えられています。

一方、2×4工法は床勝ちの納まりです。床勝ち納まりとは、まず最初に床を作り、その後、その床の上に壁を組み立て、そして、全ての壁を完成させた後に、その壁の上に更に上の階の床を作っていく工程の繰り返しとなります。この工法の特徴として、壁の中の空胴部は床下や天井裏とはつながっていません。従って、壁の中に床下から天井裏に向かって流れる上昇気流は元々発生しえない構造になっているのです。この為、断熱材の厚さに応じて住宅全体の断熱性能は向上します。つまり、断熱材の効果を実感できるのです。


■エネルギーロスが多いこれまでの一般的な木造住宅



在来軸組工法における壁と天井や床との納まりが、壁勝ちの納まりになっている事は、内部の全ての間仕切壁においても同様で、せっかく床や天井に断熱材を施工しても、壁内の空胴部を流れる気流によって、断熱材はその本来の性能を発揮できず、加えて、せっかく暖めた室内の熱の大半も隙間風として逃げてしまっていました。したがって、断熱材の効果は実感できず、断熱材をいくら厚く施工しても住宅全体の断熱性能はほとんど向上しないという事態が起きていました。
こうした構造が、断熱性能を向上させにくい原因となり、又、気密性も極めて低い住宅でした。


■エネルギーロスが少ない高断熱高気密住宅



高断熱高気密住宅とは、このような構造を改良すべく、気密シートを張り壁の中の気流を止めることによって、断熱材がその本来の性能を100%発揮できる住宅のことです。

■気密シートの役割

@ 断熱材が効かない原因である壁内の気流を、壁の上下端を塞ぐことで防止する。
A 隙間風(屋内の暖かい空気と水蒸気)等により外壁内へ侵入する水蒸気は、壁内結露や木材を腐らせる原因となりますが、気密シートを張ることでこれを防止します。この事で壁内結露を防止でき、壁内を乾燥状態に保つことで木材の耐久性も向上します。

@、A効果で室内は快適な温度に保たれ、更に、壁の中を常に乾燥状態に保つことで木材の耐久性も向上します。この結果気密性も向上し、隙間風等で逃げていた熱エネルギーも減少させ、住宅全体の断熱性能は相乗的に大きく向上することになります。気密性が高いために24時間の計画換気が不可欠です。


上村 美智夫 / Michio Kamimura
PAO建築設計
 http://www2.gol.com/users/paoarchi/  E-mail paoarchi@gol.com


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2014年09月08日

通気層と外壁の中で起こる内部結露の仕組みと防止について

外壁の中で起こる結露は、屋内の水蒸気を含んだ空気が壁の中にある断熱材の中まで侵入して屋外側に抜けず、断熱材内に滞留した場合、屋外冷気の影響でその部分が冷やさせることによって発生します。

壁内の結露は、断熱材の断熱性能及び木材の耐久性を低下させる原因の一つとされています。


壁の内部結露を防ぐ、施工上の重要なポイント

■これまでの住宅の壁の構造




外壁内に侵入した水蒸気が、屋外に抜けない為、屋外からの冷気によって冷やされ壁内で結露してしまう。


■通気層を設けた高断熱高気密住宅の壁の構造

結露を防止するためには、屋内の水蒸気を含んだ空気が壁内に侵入するのを防ぐ必要があり、断熱材を隙間なく、かつ、防湿気密シートを壁全面に設けることが基本です。しかし、防湿気密層の施工を入念に行っても、水蒸気を含んだ空気が壁内に侵入することを完全に防ぐことは難しいことです。その為、壁内に侵入した水蒸気を外部に放出させるための処置として、断熱材の外壁側に上下が外気に解放された、空気が流れる通気層を設けることで、壁体内の水蒸気を常に外部へ排出させることが可能になります。




■透湿防風(防水)シートの役割
水蒸気は透過させ、風や雨水等は通さないシートのことで、断熱材の外部側に設ける(張る)もの。さらにその外部側に、上下が外部に解放された、空気の流れる通気層を設ける。
このシートの役割は、断熱材内に侵入した水蒸気を壁内結露防止の為、通気層側に放出させることである。これは通気層内の空気の流れによる水分の蒸発・乾燥作用による。

■通気層の役割
通気層内の透湿防風シートまで達した断熱材内の水蒸気を、上下が外部に解放された空気の流れにより、蒸発、乾燥させることで断熱材内の水蒸気を減少(乾燥)させ、壁内や断熱材を常に乾燥状態に保つことで断熱性能の低下を防止し、木材が腐るリスクも減少する。


屋内の水蒸気が外壁内に侵入しにくく、たとえ、少量の水蒸気が壁内に侵入しても、通気層の空気の流れで常に屋外へ排出される為、壁の中は常に乾燥状態に保たれます。その結果、断熱材がその本来の性能を発揮でき、室温は快適となり、壁内の木材を腐らせるリスクも減少し、住宅の耐久性が向上します。


上村 美智夫 / Michio Kamimura
PAO建築設計
 http://www2.gol.com/users/paoarchi/  E-mail paoarchi@gol.com


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